2010年9月8日
ジュノ(100点中80点) 目を閉じて耳に手を当てると確かに聞こえる……。 みんながブラウザを閉じる音が聞こえる。 さて、映画レビューです。今回もちょっとメジャーっぽいですが、第80回アカデミー賞脚本賞受賞作品・ジュノです。 あらすじ
好奇心から好意を持つ同級生とセックスを試した16歳の少女・ジュノはあっさりと妊娠してしまう。 妊娠した彼女がとった行動は中絶ではなく、出産。そして、その子供を貰ってくれる義理の親を探すという、突拍子もないものだった。 こんな筋書きって、日本だと「これは…現実におきている話なのか…?」になるけど、外国だとすんなり入っていけるから面白い。 妊娠っていうデリケートな問題を抱えたバカな少女が、非常に理解のある親と友人に支えられつつ、成長していく物語です。 主人公がパンク好きで、生き方がわりとパンク寄りなので、絵に描いたようなアットホームというような雰囲気ではなく、 常に危うい空気がつきまとうのですが、観終わってみると全体的に暖かみのある映画に仕上がっている印象がありました。 物語の起伏自体はそれほど多くないのですが、ジュノの危ういセリフや行動がいちいち緊張感をもたせ、観ててハラハラします。 まあジュノは一見無礼でバカで、なんか親から「あの子と友達になるのはやめなさい。警察のお世話になっちゃうわよ。どうせ麻薬とかやってるんでしょう?」 みたいな事を言われそうなですが、感情移入して観るとジュノってすげえしっかりしたやつなんですよ。 常識がないながらも自分を持っているというか、コイツすげえ自信持って生きてる。 妊婦だから腹とかどんどん膨らんでくるんだけど、こいつ全然生活変わらないの。周りの目とか気にしないから高校全然休まないし、 フットワーク超軽いし。妊婦ってすげえ不安定なはずなのに、コイツ、全然ブレない。飛び蹴りとかしそう。 僕もジュノにカツアゲされたらお金出しちゃいますもの。 ここでいきなりですが妊婦にやられたら屈辱的な事をちょっと挙げてみますね。 ☆☆妊婦にやられたら屈辱的な事☆☆ 妊婦にヘッドバット食らう。 妊婦にマウントポジションをとられる。 妊婦に100メートル走で負ける 妊婦に演奏停止を押される。 妊婦が6分を超える曲ばっかり歌う。 「ああ、このCDいいなあ、癒されるなあ。今まで色々な音楽聴いてきたけど、これが僕のベスト盤だな」ってパッケージをみたら妊婦のために作られたCDだった。 妊婦「君ぐらいの才能持ってる人は、妊婦の世界にはゴロゴロいるよ」 この時間は「ハリーポッターと炎のゴブレット」を放送する予定でしたが、都合により、「妊婦の座談会」をお送りします。お楽しみください。 話は戻りますが、ジュノは自分は不幸だオーラを全然出さないので、そこが僕的にはすごくよくて、好感持って見れました。 一つ不満を言うなら、同級生の男が郡を抜いていてだせえのはいただけない。ジュノがなんで好意を持つのか、 ストーリー上でもっと説得力を持たせて欲しかったです。 まあ小さな問題ですが。 ゆるーい映画が観たい気分の時はこれを観たらいいんじゃないでしょうか。 そう言えばオープニングがなんか見覚えあるなと思っていたら、世界映像作品集スタッシュで観たことがありました。 映画のオープニングはやっぱり力はいっているな。