10月18日

〜横浜編1〜

 

入社して初めて平日(10月12日)に休みをとりました。免許証の住所変更を彼女と一緒にするためにわざわざ取ったんですが、

それだけで一日を終えるのは勿体ないので、そのままちょっと遠くまで遊びに行く予定を立てます。

今回はその遊びに行った日記らしい日記を書きます。久々。 

 

「ちょっと横浜行かない?」

「いいよ」

 

目的地はあっさりと横浜に決定。横浜の赤レンガ倉庫ってどんな所なのか気になったからちょっと行ってみる事に。

 

とりあえず渋谷から東急東横線で元町・中華街へ。

 

「昼飯は中華にしよう」

「あたしは月餅を買いたい」

金がないのでランチのみ中華街で食べ、後は適当に月餅を探しながらブラブラ歩く段取りです。

 

 

13時30分、中華街に到着。一年ぶりくらいかも。前回来た時は夜だったので、今回は余裕を持って街を練り歩きます。

飯だってゆっくり選んじゃうんだから!

と、言いたい所ですが、予想以上にお腹が空いたので目移りせずに速攻で安い店に決めることにしました。

 

 

「あ、この店安い」

看板に書かれたメニューに釘付けにされます。

 

ランチセット980円。

前菜

本日の点心

本日のスープ

本日のチャーハン

本日のデザート

 

と、見るからにボリューム満点。しかも安い。もう、あなた以外に考えられない!!

早速店に入ると、中は意外とガラガラだったので、ちょっと嫌な予感がします。

とりあえず2人でランチセットを注文。店内はなかなかキレイです。

 

天井もなんだか豪華。

 

 

 

内装は豪華だからきっとうまいはず、内装は豪華だからきっとうまいはず。呪いのように心の中で呟きます。

まずはスープ、ザーサイ(前菜)、チャーハンが登場。

 

 

あれ…?

なんか……なんだか……、

 

詐欺。僕らは唾と共にその言葉を飲み込みました。

いや、待て。食べてみるととんでもなく美味しいかもしれない。それなら量が少なくても納得できる。

 

とりあえず小さい皿に盛られた前菜に箸をつけてみます。

「これなに?」

「ザーサイ、あたしはあんまり好きじゃない」

マジか。胸に広がる「やっちゃった感」。

まあ、箸をつけてしまったので仕方なく口に入れてみます。

 

ガリッ。

思った以上に強い歯ごたえ。メンマに木を混ぜたような固さ。

そして、あんま美味しくない。

そして、あんま美味しくない。

そして、あんま美味しくない。

 

「スープが海の香り」

返す刀で彼女が嘆く。

海の香りと聞くと聞こえはいいですが、正確には「海に遊びに行った時の香り」。日本と中国の溝を感じます。

日中関係に深く刻まれたその傷跡は限りなく深く、深く。

 

チャーハンの味、薄。

止まらない負の連鎖。これ、やっちゃった……。目先の欲に負けて最初の店に入ってしまった僕らのミスだ。

 

まあ、しょうがない。2人でチマチマと食べていく。半分ほど食べた所で本日の点心と杏仁豆腐(デザート)が登場。

 

 

あ、なんか美味そう。点心だけは一丁前にちゃんとした器に入れてやがる。

 

さっそく点心をひとかじり。

 

……。

 

「美味い!!」

 

今までの料理が嘘のように美味しい。野菜のコリコリした食感とエビの風味が兄弟のように抜群のコンビネーションで僕らに襲いかかる。

 

あっというまに3つの点心をたいらげた僕らは、上機嫌だったのですが、うっかりザーサイを食べて再びトーンダウンします。

 

まあ、食べ進めていくうちに味に慣れ、

アリっちゃアリ?みたいな空気になって、ランチセットを完食。杏仁豆腐はどこで食ってもうまい。

 

店を出てそのまま向かいにあるお土産屋さんに。2人で月餅を探します。

 

 

わあ、たくさんある。迷っちゃうな。

美味そう! なんですが……。

ちょっと高くないですか? 中国ってもっと物価安いでしょ?

 

とりあえず別の店も見てみる事にして店をでました。

 

そう言えば意味がわからない事に中華街は割りと天津甘栗を押してます。路上で甘栗売ってる店がものすごく多いです。

「栗いらない?甘いよ美味しいよ」

ちょっと気を抜くといきなり目の前に栗を持った男が出てきてビクッとなるんです。

 

中には

「ども、栗おいひよ、いらっひゃいやい、」みたいなちょっと言えてない人もいます。

雰囲気だけでゴリゴリ押してくるみたいな。

 

で、たくさんの中国人が日本語の怪しいまま試食はいかがみたいな感じで街中でむき栗を配っているのですが、

中国の人ってちょっと困った人達の集まりな事に、むき栗を直接手に取って渡してくるんですよ。

僕、割りとそう言うの気になっちゃうんですよね。お前の手は本当にキレイか? って思ってしまうんですよ。

ていうかむき栗をまんま持っちゃうデリカシーのないヤツの手がキレイな訳ないんでしょ?

↓これみて↓

 

 

むき栗の押し売りに注意。しつけえ奴がいたんだろうな。もうね、あいつら顔がしつこいもん。栗とか全部てめえらで食え!!

 

 

僕ばかり写真を撮るのもなんなので、ここで彼女にカメラを手渡します。

「ちょっと適当に写真撮って」

「うーん……」

パシャ。

 

「いいの撮れた?」

「なんか顔認識機能が使われた」

「へえ」

 

 

まさかの顔認識。文明の罠。

 

さあ、お腹も落ち着いてきたので、引き続き僕らは月餅を探します。

 

次回へ続く。