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5月16日

 

昨日の僕の最後の言葉は

「明日10時に起きてなかったら、起こしてくれる?」でした。

 

これに対し母は

「何をしてもいいの?」とバーリトゥードを提案。

 

黙って頷く僕。

おそらく水をかけられるのだろうな。

 

 

しかし、予想は見事にはずれた。

 

今日の朝、部屋に入ってきた母はなぜかいきなりピアノを弾きだしたのです。

 

僕に一声もかけずに狂ったようにピアノを弾く母。

起こす気があるとは思えない。

ちなみに曲は「イッツ・ア・スモールワールド」

 

世界はひとつ。って歌詞の奴ね。

 

世界は(狂ってしまった)ひとつ(の生物を作り出したせいで)。

っていう意味なのでしょう。おそらくね。

 

このピアノの音と母の顔に怯えてしまった僕は布団の中にもぐりこみました。

「夢だ! これは夢だ!! 覚めろ!! 覚めろ!!」

 

僕の願いが通じたのか、父が僕の部屋に入ってきました。

 

 

「何しとんのや。お前」

 

でかした!! そこの化け物を止めてくれ!!

 

「何って、起こしてんだけど」

 

「起こすなら『エリーゼのために』やろ!!!!」

 

え!?

 

「あ、そうか……。間違えた」

 

「ちゃんとせえ!!」(←このセリフに違和感を感じるのは僕だけじゃないはずだ)

 

「エリーゼのために」が流れる呪われた部屋の中で、僕は再び気を失ったのでした。

 

 

どうでもいい話ですけど、今日は肉をほおばりながらの更新でした。キーボードがべったべたです。

 


5月17日

 

僕があの子と初めて出会ったのは花畑だった。

 

並んでいる綺麗な花に酔いしれる事もなく、彼女はただただ花の蜜を吸っていた。

 

来る日も来る日も密を吸い続ける彼女。

 

僕は思い切ってあの子に声をかけてみる事にした。

 

 

「あの、美味しいですか? 花の蜜」

 

彼女は振り返り、口についた蜜を腕で拭い、こう言った。

 

「ビミョ〜」

 

これがキッカケで、僕達はどんどん仲がよくなっていった。

 

「花友達」

僕達の関係を分かりやすく言うなら、まさしくそれだ。

 

花の蜜を吸う。なんで今までこんな楽しい事を避けてきたんだろう……。

 

僕は毎日が楽しくて、学校が終わるとすぐに花畑に向かった。

 

彼女は何度も花の毒にあたるので、死なないように助けてあげるのも僕の大事な役割。

 

ふと気がつくと痙攣している。

 

そんな彼女がなんだかほほえましかった。

 

「なあ、なんで毒のある花の蜜ばっかり吸うんだ?」

 

「人生はスリルがあったほうが楽しいでしょ?」

 

彼女はそういってニコッと笑う。そしてすぐに痙攣。

 

そう。彼女はバカだったのだ。

 

「学校? なにそれ?」

 

「地球? なにそれ?」

 

「ノーベル賞? なにそれ?」

 

「宮崎駿? ああ、あいつね」

 

彼女には知らない事が多すぎた。

 

だからこそ、僕が守ってあげなければいけなかったんだ。

 

それからしばらくして、僕達はケンカをした。

 

僕が彼女のキープしておいた花の蜜を吸ってしまったのが原因だった。

 

彼女と会う時間はどんどん減っていき、

僕は花畑には近づかなくなった。

 

それから更に時が経ち、僕は高校生になった。

 

友達の噂で花畑がなくなる事を知った僕は、最後に一目見ようと花畑へ向かった。

 

 

 

思い出の花畑。僕が行ったときには、もうすでに取り壊しが始まっていた。

 

花畑には大人になった彼女の姿がある。

 

彼女は半分なくなった花畑を悲しそうな目で見つめていた。

 

おそるおそる声をかけてみる。

 

「久しぶり……」

 

曇っていた彼女の顔が笑顔に変わった。

 

「待ってたよ」

 

「え?」

 

「あなたにお別れを言いたかったの」

 

彼女の体は半分透けていた。

 

そう、彼女は花の精だったのだ。

 

「すべてが初めてのことだったから嬉しかったの。友達ができたことも、誰かと遊んだことも、ケンカしたことも」

 

「うん……」

 

「初めての仲直り、できるかな……」

 

「うん……」

 

「えへへ。私は幸せ者だね」

 

彼女は笑顔だった。これから消えてしまうとは思えないほど。

 

「また会えるかな?」

 

僕は頷いた。きっと……。きっとまた会える。

 

「家で花をたくさん育てるよ。そしたら家に来れるだろ?」

 

「嬉しいな。そしたら毎日一緒に遊べるね」

 

「うん。ずっと遊べる」

 

「楽しみだな……」

 

彼女の体は透明になり、もうほとんどが見えない。

 

「お別れだね」

 

「うん」

 

「私の事、忘れないでね」

 

「うん」

 

花と共に彼女は消えた。

 

 

そして、数年の月日が流れた。

 

僕は彼女の姿を今でもはっきりと思い出せる。

 

幸せそうに蜜をすう彼女の姿は脳裏に焼きつき、一生消える事はない。

 

今年も家にはたくさんの花が咲いた。

 

きっと彼女が見に来ていることだろう……。

 

 

 

僕が子供の頃に出会った、嘘のような本当のような嘘の話。

 

 

 

 

 

ウソ。結局ウソ。

 

これだけ長くやって結局ウソ。

 

時間を無駄にしたみんなの顔が無性に見たい。アハハハハ。(←最低)

 


5月18日

 

 

なんだろうこの絵は……。全然覚えがない。

 

そもそも何を書いているのか自分でも分からない。

 

そういえばこの3日間記憶がない。

 

覚えているのは宇宙という単語と、

右目にバーコードが埋め込まれているという事実だけ。

 

 

今も手の震えが止まりません。

勝手にキーボードを叩こうとする手を必死に押さえつけている状態です。

 

ちょっと自由にさせてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

い、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いい、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E〜〜〜〜〜T〜〜〜〜〜〜〜〜。

 

 

 

おお、今兄に呼ばれましたよ。洗車のお時間です。

 

今日の日記はここまでにしておきましょうか。

 

今日も素晴らしい日記ダネ☆

 



5月21日

 

今日、テレビを見ると、長澤まさみがドラマに出ていた。

 

 

このドラマを見ていると、昔のバイト先を思い出す。

 

僕が昔バイトしていたカラオケ店はかなりの激安店だったが、地域が悪かったのか思ったよりも繁盛しなかった。

 

その日は僕ともうひとりのバイトの二人だけで寂しくカウンターに立っていた。

 

同僚(以下同)「長澤まさみって可愛くないですか?」

 

ラビハチ(以下ラ)「う〜ん。たぶん見たことないですね」

 

同「え〜〜? マジっすか? めちゃめちゃ可愛いっすよ? 見ないと損ですよ」

 

ラ「そうなんですか。今度見てみます」

 

同「いやいや、マジでバレンタインデーのCMはめっちゃ可愛かったっすよ?」

 

ラ「見たことないですね〜〜」

 

同「え〜〜!! もう!! なにやってんすか〜〜!」

 

なにやってんすか〜。この言葉を聞いたとき、なぜだか知らないけど、自分が悪い事をした気分になった。

なにやってんすか〜。本当にひどい言葉だ。僕は何もしてない。

 

同「しょうがないですね。僕が再現してさし上げますよ」

 

ラ「え? 何をですか?」

 

同「何って、長澤まさみのCMをですよ! ちゃんと見ててくださいよ?」

 

ラ「はあ。分かりました」

 

これはすごい。なんとも親切な彼のおかげで、僕は長澤まさみに会うことができるらしい。

 

同僚は生クリームを絞るしぐさを見せながらかわいこぶって喋りだした。

 

同「今年のバレンタインは手作りチョコを作って、伝えたいんだ。君に……。……ウンコ行ってきま〜す」

 

え????????

 

僕は耳を疑った。

 

うんこって……。

 

なんて斬新なアイドルなんだ。長澤さん。と、思ってたら普通に同僚はトイレに向かっていった。なんだ普通にトイレか。紛らわしい。

 

でも、この「ウンコ行ってきま〜す」発言はやけに僕の耳に残った。

 

 

だって冷静に考えるとこの言葉の組み合わせはすごい。

「伝えたいんだ。君に。ウンコいってきまーす」

 

どんな脚本家も思いつかない最悪のどんでん返し。

これは間違いなく彼だけの物語だ。僕はなぜだか感動してしまい、目から大粒の涙が溢れてきた。

 

トイレから帰ってきた彼はなぜか誇らしげ。

 

同「どうです? 長澤まさみの可愛さは分かってもらえました?」

 

ラ「そうですね。だいぶ分かってきました。(超適当な返事)」

 

同「絶対可愛いですから。見ておいたほうがいいですよ」

 

そして、時は流れ……。

 

今日、長澤まさみの出ているドラマを拝見した。

 

実は彼女が出演しているドラマをちゃんと見るのは今日が初めてだったりする。

確かに可愛いかもな……。

 

「兄ちゃん。何泣いてんの?」

 

弟に指摘されて、自分が涙を流していた事に気づいた。

 

彼女を見ていると、自然に涙が溢れ出していたのだ。

 

涙が出た理由は長澤さんが可愛かったからじゃない。同僚の爽やかなウンコ発言のせいだった。

 

僕達ってバカだったんだね……。失った時間はもう二度と戻ってこないというのに、

なんてくだらない時間を過ごしてしまったのだろう……。

 

て、いうか今日の日記はウンコ出しすぎだよね……。(涙が止まらない)

 


 

 


5月23日

 

昨日の深夜3時。兄から電話がかかってきた。

 

車のカギを壊してしまったので、カギを持って来て欲しいといったお願いの電話だった。

 

電話で聞く限り、兄はかなり遠くにいるらしい。

 

はあ、なんだか嫌な予感がするな。もう寝ようと思ってたのに……。

 

僕は原付のエンジンをかけ、兄の待つ場所へと向かった。

 

外は真っ暗闇。原付のライトだけが怪しく光る。

 

オバケなんてなーいさ……。オバケなんてうーそさ……。

 

こ、怖い。しかも寒い。

 

なぜかTシャツ一枚で出てきてしまった。

 

なんだかんだで、知らない道に入ってしまう。ここからは未知の領域だ。

兄ちゃんの指示がなかったら絶対に迷っていただろう。

 

え〜っと、ここの道を曲がって……。

 

で、次は右だろ……。で、すぐに左……と。

 

 

ぃよし!! 迷った!!!!

 

真っ暗だ。道も狭い。オバケ、怖い。

 

「千と千尋の神隠し」の千尋の気持ちがよく分かる。

 

やばいよ。帰り道さえ分からない。死ぬ。俺ここで死ぬ!!

 

僕はテンパって、すぐに兄に電話をかけた。

 

「もしもし……」

 

兄「おう。どうした?」

 

「迷った……」

 

「バカか!! 本当に使えねえな。お前は!! で、今どこだよ? なんか目印あるべ?」

 

「う〜〜ん。あるかな? お! あった。リ、リカーランド矢部。リカーランド矢部の前!!!」

 

「どこだよそれ!! へんな道入ってんじゃねえよ!!」

 

「あ、はい。すみません……」

 

くそ。恥ずかしい……。たしかに、こんな名前の店は聞いた事もない。恥ずかしい。恥ずかしいよ。ママ。 

 

僕は兄から再び道案内をうけ、自分が分かる場所まで引き返すことにした。

 

「もう道は覚えただろ?」

 

「完璧!!」

 

「じゃあ待ってるから。事故んなよ!?」

 

「はーい。お疲れ様でーす」

 

よっしゃ! 今行くぜ!! 兄貴。

 

原付のエンジンを回し、再び走り出す。

 

そういえば原付に乗るのって、すげえ久しぶりだな。

 

深夜に響くマフラーの音を聞いていると、懐かしくて、昔を思い出して、なんだかとっても幸せな気持ちになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてまた迷った。

 

「もしもし!? 兄ちゃん!?」

 

「遅えな。今どこだよ!?」

 

「リカーランド矢部」

 

「またかよ!!」

 

 


5月28日

 

インドにあるガンジス川ってすごいですね。

 

あそこって何を流してもいいらしいですよ。

 

死体だったり宝石だったり、インドの方々は色々な物を流すそうです。

 

「ガンジスはすべてが還る場所」と言われているので、すべてを受け入れるという意味があるのでしょう。

ちょっとカッコいいですよね。

 

ただ、川上で宝石を流していると、川下でその宝石を拾いだす人がいるそうです。

 

「え? そんなことしてもいいの?」という疑問が浮かびますよね。

 

いいんだそうです。

 

なぜなら、「ガンジスはすべてを生み出すもの」とも言われているからです。

 

 

僕はこの話を聞いたときにすごい笑ったのですが、

今この日記を読んでいる皆は結構冷ややかな表情になっていると思う。

 

「コイツは一体何を言ってるんだ?」って思っていると思う。

僕はすごく悲しい。(だったら書くな)

 


5月29日

 

「google earth」とはgoogleが生み出した素晴らしいソフトです。

 

このソフト一つで上空から世界中を覗く事ができるのです。世界遺産なんかも見ることができますよ。

 

つまり、家でパソコンの電源をつけるだけで旅行気分を味わう事ができるのです。(←ゴメン。言い過ぎた)

 

 

で、つい最近友達にこのソフトの説明をしたのですが、イマイチ良さが分かっていない様子でした。

(そもそもパソコンについてあまり知らない)

 

なので、無神経にもこんな事を言ってくるのです。

 

「別に、世界遺産とかネットで検索すれば普通に写真落ちてるんじゃないの?」

 

「う……」

 

確かにそうだ。でも、このまま負けるのはなんか悔しい。よし、反撃だ。

 

「でも、でもさ、上空から見せてくれんだよ? すごくねえ?」

 

「別に上空から見る必要ないべ?」

 

うん。もっともだ。上空から見る必要ないよな。クソッ。負けちゃう。

 

「じ、自分の家とかも見つけられるんだよ?」

 

「それがどうした」

 

確かに。僕は何を言っているんだろう。自分の家を見つけられる? それがどうしたって感じだ。

 

「そうだな。よく考えたら何に使うんだろうな? あのソフト」(←結局普通に負けた)

 

「まあ、俺は別に使わないからどうでもいいけどね。じゃあ立ちションしてくるわ」

 

友人はそういい残して駐車場の隅に入っていきました。

 

ただ僕はどうしても悔しかったので、

「お前の立ちション映像は『google earth』に記録され、永遠に保管され続ける」

と、めいっぱい脅しをかけておきました。

 

 


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