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激しくダレています


8月2日(晴れ時々タイ米)

 

気がついた。こんなクソみたいな日記を書いている時間を単語を覚える時間に変えたらもっとマシな人間になれるということに。

 

そう思った僕は夏休み中に英語検定でも受けようかと参考書を買いに出かけることにした。

 

本屋に着き、英検の参考書を手に取ろうとしたした時、僕の手は女の子の手と重なった。

 

 

「あ、ごめんなさい」

 

おしとやかに謝る女の子。顔を上げた瞬間に僕は思わず呟いていた。

 

「か、可愛い……」

 

 

その女の子はあまりにも可愛すぎて、どうやら僕の心臓は鷲づかみにされてしまったようだ。

 

僕は思い切ってその女の子に話しかけてみた。

 

「あの、英検受けるんですか?」

 

「あ、はい。今度留学する事になったので……」

 

「そうですか。それにしても可愛いですね」

 

「え? どういう意味ですか?」

 

「いえいえ。留学って言葉は本当に可愛いですよね」

 

「は、はあ……? そういえば、あなたも英検受けるんですか?」

 

女の子が僕に質問をしてきた。ここで普通のヤツなら「はい。実は僕も受けるんです。奇遇ですね」と答えるだろう。

でも僕はあえて逆を行く事にした。今の時代、知的なだけじゃダメだ。野性味もアピールしておかないと。

 

「いえ、僕は受けませんよ」

 

「え? そうなんですか? だったらなんで参考書を?」

 

「『ショルダータックル』という単語がどうしても気になってしまったもので」

 

「あ、あははは。そうなんですか」

 

「ええ。そうなんです。ゲヘッゲヘッ。ゲヘヘヘヘ」

 

「頑張ってください」と小さい声で呟き、僕から目線を離さずに女の子は去っていった。多分ストーカーされる事を恐れたのだろう。

 

 

だから僕はあえて女の子に着いていってみることにした。目線を外さずに。

 

 

そして僕は今刑務所に入っている。今日で三日目だ。

 

 

 

そうです。私が変なおじさんです。八月も頑張ります。(なんでこんな日記を読んでいるんですか?)