罰ゲーム倶楽部 第2ゲーム
のどの渇き、
体の震え、
止まらない汗。
恐怖を感じることで、大きな鼓動が存在を主張してくる。それはとても大事な事だと気づいた時はすでに遅かった。
辺りに飛び散る鮮血で私は我に返った。
ここにいるのが私じゃなくて優衣だったら、きっと止める事ができたんだろうな。
耳には雨の音だけがやたら強く響いていた。
優衣……。試合、見にいけなくてごめんね。
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