罰ゲーム倶楽部 第1ゲームじゃんけんぽん
「キミの名前は?」
「……芹沢優衣」
「優衣ちゃんね。よし、覚えた」
修二は制服を手ではたき、優衣の元へ歩く。優衣は慌てて身構えた。
「え? え?」
修二は勢いよく優衣のスカートをめくった。廊下にたまっている男子が「おお!」と歓声をあげる。優衣は慌ててスカートを押さえた。
「何やってんのよ!!」
優衣は勢いよくハイキックを繰り出したが、修二はそれを屈んで鮮やかに避ける。
「素顔のままならめくっていいんだろ?」
「ふざけないでよ。修二先輩!!」
「はは、修二でいいよ。それじゃあね」
修二は片手をヒラヒラと振りながら立ち去った。
「え〜。罰ゲーム倶楽部。罰ゲーム倶楽部でございます。皆さん、どうぞよろしくお願いします」
優衣と麻紀は、それを呆然と見送る事しかできなかった。
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