罰ゲーム倶楽部 第1ゲームじゃんけんぽん
隣の教室もざわざわとしている。おそらくこっちの教室と同じような事が起こっているのだろう。
「おい、なんか聞こえねえか?」
教室の中の誰かが言った。皆は一斉に耳を澄ます。
静かになった教室の中、確かに何かの泣き声が聞こえる。
「……掃除用具入れの中からじゃない?」
優衣は用具入れの前にたった。確かにこの中から聞こえる。用具入れの前に皆の視線が集中する。
「開けるよ。いい?」
みんなは小さく頷く。優衣は勢いよく用具入れを開けた。
次の瞬間、優衣の顔になにかプニッとした感触の物が飛びついてきた。優衣はそれを慌てて振り払う。
「キャー!!」
教室に悲鳴が上がる。掃除用具入れにびっしりとつまっているこれは……、カエル?
所狭しと詰め込まれたガマガエルが一斉に用具入れから飛び出す。教室はパニックになった。
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