罰ゲーム倶楽部 第3ゲーム  ケイドロとお姫様


 駅前に着くと、時計台の下に小夜子が立っていた。

 

「遅いよ。いつまで待たせる気?」

 

「え?」

 

 圭は慌てて時計を見る。時刻は9時45分を指していた。

 

「間に合ってんじゃん」

 

 圭がそういうと小夜子はニコッと微笑む。

 

「うん。ちょっと言ってみたかっただけ」

 

「なんだそれ!?」

 

 小夜子は圭の反応などお構いナシに、腕を組んで歩き出した。

 

「さ、行こうか。散歩デート」

 

「デート!? 聞いてねえぞ!!」

 

「期待してたくせに〜」

 

 期待は別にしていなかったが、実際に呼び出しに応じてしまった手前、反論はできない。

 

 


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