罰ゲーム倶楽部 第1ゲームじゃんけんぽん


〜バトル!!〜


 

「はあ?」

 

「罰ゲームのターゲットになってるお前がゲームに参加してどうするんだよ?」

 

「勝ったら自分で脱いで、校庭に飛び出すのか?」

赤髪のピアスと、ソフトモヒカンが笑いながら茶化してくる。

 

「そう。そこが問題でしょ? 勝ってもあたしに何のメリットもない。だったら罰ゲームを変更しなくちゃいけない。そうだよね。仁先輩」

 優衣は精一杯強がり、余裕のあるフリをした。我ながらメチャクチャな事を言っているのは分かってる。だけど、この流れを変えるためには、強引に割って入らなければいけない。やられっぱなしはゴメンだ。

 仁はフッと笑って優衣の前に立った。

「だったら、どういう罰ゲームがいいんだ?」

「あたしが勝ったら、あんた達は私に絶対服従っていうのはどう? もちろん部費の件もナシ」


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