罰ゲーム倶楽部 第2ゲーム だるまさんがころんだ
啓介がむくっと起き上がり、「ダリィ」といいながら頭を掻いている。
『授業中失礼します。罰ゲーム倶楽部です』
「この声って、佐伯先輩だったんだ……。すごいね。人間変わるもんだね」
ぼーっとしたまま呟く優衣を麻紀は肘でこづいた。
「そんなのんきな事言ってる場合じゃないでしょ。まずいよ。この展開は」
「え? どういうこと?」
「だからー」
麻紀の言葉はスピーカーの音声に遮られる。
『部員の皆様。これより罰ゲーム執行人選出ゲーム『『だるまさんがころんだ』』を開始します。準備はよろしいですか?』
麻紀が「やっぱり」と言いながら頭を抱えている。優衣は目を大きく見開いた。
「…………マジ?」
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