罰ゲーム倶楽部 第2ゲーム だるまさんがころんだ


 優衣が家の前で突っ立っていると、待ち合わせをしていた麻紀が、約束の時間の5分前にやってきた。

 

「優衣、おはよ」

 

「……お疲れ」

 

 優衣の力のない返事と疲れきった顔を見て、麻紀が苦笑いを浮かべる。

 

「……罰ゲームの方法、考えついた?」

 

「まあ、なんとか……」

 

「思いついたんだ。良かったじゃん!」

 

 顔をほころばせる麻紀を見て、優衣は再び大きくため息をついた。

 

 それを見た麻紀は笑いながら優衣の肩を叩く。

 

「まあまあ、いざとなったら吉岡先輩に任せちゃえばいいじゃん」

 

「それはイヤ!!」

 

 優衣は大きく叫んだ。ここで和也に任せたら敗北感が余計に強くなる。

 

「自分の尻拭いぐらい、自分でするよ」

 

「さすが。それでこそ優衣だ」

 

 麻紀は前髪を左右に分けながら大きく頷いた。


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