罰ゲーム倶楽部 第3ゲーム  ケイドロとお姫様


 優衣と麻紀は机にしまってある教科書とノートをすべてカバンにしまいこんだ。

 

「ようやく一学期終わった〜〜」

 

「海、行きたいね」

 

「行きたいかも。すごく行きたいかも」

 

 今日から夏休みだ。やりたい事はなんでもできる。お祭り、カキ氷、スイカ、花火、海。

 

 考えただけでワクワクする。

 

「さあ、一学期も終わったし、遊ぶよ〜〜」

 

 優衣が叫んだ瞬間、スピーカーから音声が流れた。

 

『罰ゲームクラブ、集合!!』

 

 ……忘れてた。私に自由はない。

 

 

 

 


99ページ

次へ   前へ   TOPへ    目次へ